★ボックスという概念
★コンソール
★マスターコンソール
★スケジュール
★パスワード
★Zパルス
★VBox(バーチャルボックス)
★オート・ラン
★ステート・セット
★ボックスという概念
コントロールされる1つの環境をボックスという言葉で表します。
各ボックスはお互いに独立しています。干渉することはありません。
kintaroではこのようなボックスを99個まで同時にコントロールすることが可能です。
ボックスは具体的に、家のようなものであったり、鳥カゴのようなものであったり、
あるいは、はた織り機のようなものであったりします。
また、そういう物理的に存在するものでなく、仮想的に作ったVBOX(バーチャルな
ボックス)であったりもします。
★コンソール
コントロールするコマンドを入力したり、データを表示させたりするものを
コンソール(操作卓)といいます。
ボックスが制御されるときは、必ず、一つのコンソールがそのボックスの
コントロールにあたります。
ボックスをモニターするのは、どのコンソールからでも行えますが、
コントロールは一つの割り当てられたコンソールからしかできません。
コンソールにはログ機能がついていて、コンソールに表示されるものは
すべてファイルにセーブすることができます。
一つのコンソールがいくつものボックスをコントロールすることができます。
kintaroでは15個のコンソールを使用することができます。
VBOXがコンソール機能を内蔵することもあります。
★マスターコンソール
特権を持っているコンソールのことをマスターコンソールといいます。
常に一つのコンソールがマスターコンソールになります。
マスターコンソールは、他のコンソールにマスター(特権)を移管することができます。
マスターコンソールでは、他のコンソールではできない特殊なコマンドが使用できます。
たとえばシステムの日時を設定したりします。
★スケジュール
いわば、これがプログラムに相当します。
ボックスの動作をプログラミングします。このプログラミング言語は
Finite-State-Automaton(fsa)をベースにしています。
ここではプログラムと言わずに、スケジュールと呼びます。
(オペラントスケジュールという言い方もします)
コンソールは、まず最初に、動かしたいボックスを確保します。(セーブする)
次に、ボックスにボックス名をつけます。
つづいて、スケジュールをスタンバイさせます。
そしてランさせると、スケジュール通りに動き出します。
一定条件に達すれば、スケジュールは終了します。あるいは、
コンソールからアボートのコマンドを発して、停止させます。
停止したボックスはまだそのコンソールが確保していますから、
そのボックスに入っているデータをコマンドを打つことにより、取り出す
ことができます。
そして、ボックスが不要になった時点で、他のコンソールが使用できるように
ボックスをReleaseリリースしておきます。
この状態を図1に示しておきます。
実際には、他のコンソールでもデータの記録を自由に読み取ることは
できます。たとえば、自宅に戻って、インターネット経由で、ランしているボックスを
観察したりできます。
★パスワード
コンソール(PConsole)をサーバーにつなぐときには、パスワードが
必要です。パスワードには2種類あります。
一つは一般向けで、もう一つは特権用です。
デモ版のクライアントがサーバーにつなぐときにもパスワードが
必要ですが、このパスワード(一般用)はメイルをもらえれば、教えます。
★Zパルス
スケジュールの中で仮想的に作られる入力/出力のパルスです。
これを利用することにより、ステートセットの同期を取ったり、
スケジュールを簡単に見やすくしたりできます。Zパルスの個数は自由に
スケジュールの先頭部分で指定できます。
★VBox(バーチャルボックス)
バーチャルなボックスです。
実際に、物理的なボックスを製作しなくても、VBOXで、あたかも
物理的なボックスがあるかのようなことができます。
とりあえず、どんな動きになるか試したいときや、
たとえば、記憶のテストなどほんとうにコンピュータのモニターとキーボードだけ
あればできるような実験にもVBOXが使われます。
★オート・ラン
VBOXはダブルクリックで起動するとすぐに制御が始まるようにもできます。
これをオート・ランと言います。
一番シンプルな形式です。他のコマンドを覚えなくても、
決まったスケジュールにしたがって自動で動き始めます。
このときのスケジュールは固定になります。
オート・ランでなく通常の使い方では、
好きなスケジュールをボックスに割り当てることができます。
★ステート・セット
ステートとは、fsaの一つの遷移図のことを言います。
kintaroでは、スケジュールはステートの集まりとして表現します。
この集まりのことをステート・セットと言います。ステートおよび
ステート・セットには、必ず、番号をつけます。